鹿児島聾学校で「計算ブリッジ体験会」を実施しました!
昨日、12日(水)の午前中に鹿児島聾学校さんにお邪魔させていただき、小学生の部3名、中学・高校の部12名の生徒さんたちと一緒に「計算ブリッジ」の体験会を開催させて頂くことができました。
まずは、通常のカリキュラムでお忙しい中、あまり実績の少ない新しい企画を前向きに検討していただき、当日はずっとご対応頂いた小田先生と、快く訪問を許可していただきました東校長先生には厚く御礼を申し上げます。
今回、鹿児島聾学校さんに訪問させて頂いたのは、①:計算ブリッジのルールが大変簡素であること、②:小学校で学ぶ四則演算を使ったルールなので子供たちにも理解しやすい事、③:ゲームをしながらたくさん計算をするので、通常の学習よりも定着効率がいいのではないかと考えたこと、などが理由として挙げられます。
そして計算ブリッジは、「世界一バリアフリーなゲーム」を目指せるのではないか?というちょっぴりの野心もあり、私自身も特別支援学校さんでの開催は初めての試みでしたが、チャレンジさせて頂きました。
開催前に、事前に先生方、職員の方々が計算ブリッジに触れてくださったおかげで、子供たちもスムーズにゲームに入って行けたのがとても有難かったです。
以前、大明丘小学校の6年生の子たちと一緒にやった時も盛り上がりましたが、聾学校の生徒さんたちの方が喜怒哀楽の感情が大きかった様に感じます。
上がれなかった時の悔しさ、上がった時の嬉しさ、狙ったカードが出るかどうかを待つときのドキドキ、色んな表情を見ることができて私も大変幸せな時間でした。
1つエピソードを紹介すると、高校の部の男の子で少し知的障害もある子がいたのですが、その子がみんなのカードを配ろうとしたとき、1人ずつカードを配るのではなく、自分の目の前に7枚ずつ4組のセットを作っていました。
そしてこの4組のセットを指さし、他の人たちに「自分の好きなのを取って」と合図をして、最後に残った7枚を自分の物にしていたのを見て、「あぁ、これが1番公平なやりかただなあ」ととても心が打たれました。
さらにその子が見事上がった時の満面の笑みが忘れられません。本当に嬉しそうな笑顔でした。
健常者と障碍者は、どうしても区分けしなければならない事情があるのはよく分かりますし、その方がお互いに心地よく生活できるという部分があるのは十分承知しています。
しかし、健常者と障碍者の間になるべく障壁を設けることなく、同じゲームで同じ条件で一生懸命戦えるというゲームがあってもいいのではないでしょうか?
しかもトランプは、今では1個100円程度でかなり上質な物が購入できます。コストもかかりません。そしてボロボロになるまでずっと遊ぶことが可能です。
なので計算ブリッジは、限りなく「世界一バリアフリーなゲーム」に近いのではないかと自負しております。
「健常者と障碍者が日常の中で気軽に交わる機会がある」ということも、真に世界がバリアフリーになるためには必要な要素だと思っています。
ということで、これからも特別支援学校にもどんどん訪問させて頂きたいですし、鹿児島県内の小学校・中学校・高校にもどんどん訪問させていただき、普及活動を行っていきたいと考えております。
世界中にこのゲームが拡がって行って欲しいので、講師費用は頂きません!!なので、お気軽にお声掛け頂けたらと思っています。
最後に、聾学校の小田先生より頂いた当日の様子の写真を頂いたので掲載いたします。
(プライバシー保護のため、生徒さんたちはモザイク処理をさせてもらっています)
さあ!鹿児島で「計算ブリッジ」ガンガン広めて行くぞー!!!