【第12回・薩摩スチューデント23アカデミー板書】
今回は生徒のいる時間が短かったので、マーケティングの話を少しだけ。
昔は「4P分析」という手法がありましたが、これはどちらかと言うと「プロダクトアウト」の考え方に適していて、なおかつ「いかに我が社の製品を多く販売するか?」に重点が置かれていたので、現代の「物に溢れて」おり「多様化した消費行動」の中では手法が適さなくなってきているということで、これからは「4C分析」に移行してきているよね、という話をしました。
若干Cの意味については「こじつけ感」があるのですが、それでも考え方は現状のビジネスモデルに近い状態での分析になっていると思います。
一昔前の「売って終わり」な時代は過ぎ、これからは顧客と継続的な関係性を構築していく事が商売を持続化させるキーワードになってくるでしょう。
好みが多様化してスマッシュヒット(言い方が古い笑)が生み出しにくくなってきた現代ではありますが、それでも「鬼滅の刃」のスーパーヒットは驚異的な現象だと言えます。
「メディアミックス」や「積極的な企業コラボレーション」など、マーケティングとしての切り口はいくつもありますが、個人的な着目点としては「団塊ジュニアに刺さった」という点は見逃せない事実かと思います。
私も団塊ジュニアの少し下の生まれですが、中高生時代は「ジャンプ」「マガジン」「サンデー」が爆発的に売れていた時代でした。漫画が全学生の娯楽となっていた時の楽しさ(「今週のジャンプ見た?」という話でみんなが盛り上がれる時代でした)を彷彿とさせたのが、鬼滅の刃だったような気がします。
個人個人の楽しみももちろんありますが、多くの人が同じ事/同じ場を共有することの興奮もまたあるよな、と再確認したところでした。