「キャリア甲子園2020」参加体験記 ①:コロナ禍でできることを探して
2020年は、日本だけじゃなくて世界中が「新型コロナウイルス」に振り回されてしまった1年でした。
もちろん今もまだコロナ禍の真っただ中ではありますが、去年はコロナに対する知見もほどんと得られていない状態だったので、ほとんどの行事やイベントが中止。そして、部活動もかなり制約のかかった中で行わなければならなくなっていました。
しかし、「高校生活」という時間は待ってはくれません。世界がコロナで右往左往している中でも、teenageという輝かしくて甘酸っぱい時間は刻一刻と過ぎ去っていってしまうのです。
昨年度、私は高校2年生の教科担当となっておりました。年度初めはコロナで全くそれどころでは無かったのですが、夏前になって一旦コロナが下火になってきた頃、「このコロナ禍でも高校時代を燃やせるようなことができないだろうか?」と考えるようになりました。
その一方で、新型コロナウイルスが蔓延するもっと以前から、私は「高校生のキャリア教育」についても大変強い興味を持っていました。「高校生のキャリア教育」というと、「職場体験」や「社会人の先輩たちへのインタビュー」が一般的かと思いますが、もっと幅広く「キャリア」というものを考えようと思ったときに「起業家になる」という方向も刺激することができないか?と考えていました。
そして、私は1つのアイデアにたどり着きました。
「そうだ!高校生向けのビジネスコンテストに応募してみよう!」
最近では「〇〇甲子園」と名の付くような高校生向けのコンテストがたくさん開催されるようになりました。それは公的機関主催のものや民間主催のもの、そして地方自治体が地元の活性化もにらんで開催するものもありました。
私はとある友人からの情報で「鹿児島県ビジネスプランコンテスト」というものがあるということを聞き、その書類提出締め切りが9月末だということを知りました。
7月。早速私は受け持っていた高校2年生の子たちに「鹿児島県ビジネスプランコンテスト」というものがあるから、興味ある人はパンフレットを持っていってねという話をしてみました。このコンテストでは、「高校生の部」があり、優勝すると5万円の賞金がもらえるというものでした。賞金に釣られたのか、それとも純粋にビジネスに興味があったのかは分かりませんが、パンフレットを持っていった人の数はかなりの人数がいました。そして、その中で1人「やりたいです!」と言って私に言ってきてくれた生徒がいました。
これからの半年間、彼と、彼の友人たちと一緒に熱い熱い時間を共に過ごすことになろうとは、まだこの時は想像すらできませんでした。【次回に続く】
※ これから少しずつ、連載形式にして昨年度のビジネスコンテストへの活動の様子を「参加体験記」という形でご紹介しようと思います。私がこれからやって行きたいのは、このような「高校生の起業家教育」であったりもします。私の取り組みや考えについて、少しでも知ってもらえたら幸いです。